『アメリカにおいておし進められてきた新自由主義の政策が貧困大国を生み出した実態について~教育~』
アメリカは世界の先進国の一つであり、建国以来発展を続け経済大国となった。しかし現在のアメリカはその発展の陰に大きな経済格差を抱えている。新自由主義政策の下医療制度や教育政策の民営化が進む一方で、コスト削減により社会のセーフティーネットが破綻し、国民の自己負担が大幅に増え、貧困層が増えているのだ。アメリカ国民の中流層は貧困層へ、貧困層は最貧困層へ転落し、一度落ちると二度と這いあがれないような螺旋的な構造の社会、そして、一部の富裕層のみが特権的な利益を享受する社会が形成されている。
このような経済格差が起こったのは、災害・医療・教育・戦争という人の命にかかわることに、お金や利益・不利益、競争という人間の計算のうちに成り立つものを、国家が参入させてしまったからに他ならない。新自由主義政策により、国家は予算を削減し、その代わりのサービスを民間企業に委託している。
教育面についてみてみると、教育予算が大幅に削減された結果、授業料が高騰し、奨学金も削減されたため、高額な学資ローンやクレジットカー...