「学校カウンセリングの意義、方法および今後の課題について述べなさい。」
まず、カウンセリングとは、なんらかのことで、心理的に悩みをもつひとに対し、その悩みに応えること、すなわち、相談にのることがカウンセリングであり、具体的には、その悩みを聴き、どう対処するかを考え、最終的にはその悩みを解消するように働きかけることである。
悩みを解消するためには、まず悩みの内容をよく知ること、次いでその悩みの生じた原因を明らかにすること、
そしてその原因を取り除くこと(対応)が必要不可欠である。
では、「学校カウンセリング」とはなにか。一般的に「学校で行われるカウンセリング」というように理解できるが、ことはそう簡単ではないのである。
教師が、ある時はクラスの担任として、クラスの運営、さまざまな指導を行い、統制し、管理しつつ、成績をつける。その一方で、カウンセラーとして、子どもたちのさまざまな悩みや相談を聞き、受容し共感することを通して、問題の解決をはかるということを行っていかなければならない。
しかしながら、ある中学生の調査で見ると、なにか悩みを持った時、誰に相談するかという設問に対し、一位が友人・先輩...