目的
カテーテルを挿入することにより,診断治療に有用な種々の血行動態指標を得ることができる.
1)心内圧の測定(表1)
①右房圧(RightAtrialPressure)RA圧
②右室圧(RightVentricularPressure)RV圧
③肺動脈圧(Pulumonary ArteryPressure)PA圧
④肺動脈楔入圧(PulumonaryCapillaryWedgePressure)pCW圧
2)心抽出量の測定(CardiacOutput)CO
3)採血によるガス分析
合併症
1)不整脈:カテーテルの挿入中や,挿入後も挿入位置が浅く先端がRVに落ちた時,たわみが大きい時などの機械的刺激により,心室性期外収縮や心室頻才白が誘発されることがある
2)感 染
3)血栓性静脈炎:末梢静脈に長時間留置すると起こりやすい
4)肺塞栓症:カテーテルの挿入が深すぎたり,長時間バルーンを膨らませている時に起こることがある
看護
1)モニターの観察
①正しい肺動脈圧波形がモニタリングされているか常にチェックし,継続して観察する
②カテーテルの機械的刺激により不整脈が出現しやすい(特に挿入時...