(1) 消費・情報社会といわれる現代社会は、欲望をコントロールする力を身につける必要のある社会です。物質的に豊かで便利な社会、多様化された価値観や画一化された人間観のもとで生まれ育った現代の子どもたちは、わずかな不安や不満を抑制できず、感情易変で攻撃性が高く、すぐに人を傷つけてしまう。また、超自我の形にも弱いため、他罰的であり、反省も少ない。時間をかけて、苦しさに耐えつつ問題解決することができない結果、
(1) 消費・情報社会といわれる現代社会は、欲望をコントロールする力を身につける必要のある社会です。物質的に豊かで便利な社会、多様化された価値観や画一化された人間観のもとで生まれ育った現代の子どもたちは、わずかな不安や不満を抑制できず、感情易変で攻撃性が高く、すぐに人を傷つけてしまう。また、超自我の形にも弱いため、他罰的であり、反省も少ない。時間をかけて、苦しさに耐えつつ問題解決することができない結果、校内暴力、家庭内暴力、いじめ、自殺、不登校など反社会的および非社会的行動を呈するようになります。このように学校のとりまく社会の激変が子どもたちの成長に少なからず影響を与えていることを考慮し問題解決の解決を模索していく生徒指導が求められています。
生徒指導の目標は、一人ひとりの幼児・児童・生徒の個性の伸長を図りながら、同時に社会的な資質や能力・態度を育成し、現在及び将来において社会的な自己実現が可能となる資質・態度の育成を助長するための指導・援助活動である。換言すれば、生徒一人ひとりの個性に応じた自己指導力のの育成を目標とした教育活動である。 自己指導力とは、「自らの生活にかかわって発生...