資料:8件
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道徳の指導法 第2分冊
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(1)学校における道徳教育は、学校の教育活動全体を通して行う道徳教育と、道徳の時間における道徳教育によって二重構造をなしている。
学校の教育活動全体を通して行う道徳教育は、道徳的体験の場となるものである。
教科指導における知性の教育、情操の教育は、それ自体が道徳教育的役割を担っている。ただまず第一義として、それぞれに特有の目標追及の場であり、道徳教育的機能としては副次的にこれを果たすものである。
特別活動ではどうだろうか。ここでの道徳的実践の指導の場としては、児童会(生徒会)活動やクラブ活動、学校行事が中心となる。児童会(生徒会)活動は、児童生徒の自発的、自主的な実践活動としての特質を活かし、自主性、連帯感、協力、節度、勤労、奉仕などの道徳性を体験することができる。クラブ活動、学校行事は、集団規律を実践的に学ぶ場として、協力、節度、勤労、責任などの道徳性を高めることができる。
総合的な学習の時間ではどうだろうか。この時間は体験活動や、問題解決的な学習を通して、自分と周りの人々とのかかわりを見つめ直し、自分自身の生き方を探求する時間になり、体験による道徳教育の時間となる。ただ..
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道徳の指導法
第2分冊
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道徳の指導法 第2分冊
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(1)現行の「小学校学習指導要領」の第1章総則の第1「教育課程編成の一般方針」の2には、道徳教育は「学校の教育活動全体を通じて行う」ものである記されている。小学校では週に1時間「道徳の時間」設けられているが、道徳はそこだけで教えられるものではない。また、「道徳性の育成が図られるように配慮しなければならいない」ともある。つまり、道徳教育の目標とは、「学校の教育活動全体を通じて道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性を養うこと」なのである。
「小学校学習指導要領」の第3章「道徳」の第3「指導計画の作成と各学年にわたる内容の取り扱い」には、「道徳教育の全体計画を作成するものとする」と記されている。道徳教育における全体計画とは、「各学校で取り組まれるべきはずの道徳教育の基本的な方針を示したもので、学校の教育活動全体を通して、道徳教育の目標を達成するための方策を総合的に示した教育計画」(「学校道徳教育入門」渡邊弘、140ページ)である。各学校においては、この全体計画を下に児童の道徳性を養う道徳教育を展開していくことになるのである。
では、道徳の時間はいったいどのような位置づけとなっ
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