学校図書館とは、学校で学ぶ児童生徒、および彼らを指導する教職員にとってなくてはならない存在である。現在の学校教育の目標である、「自ら課題を見つけ、自ら考え、自ら問題を解決していく資質や能力」つまり、「生きる力」を育成するためには、教師の力量に依存した、教える側の論理が優先された指導方法から、児童生徒主体の学ぶ側の論理が優先されたものに変わらなくてはならない。そこで、体験学習や調べ学習といった参加型の学習形態が重視されるようになり、それに伴い教職員は学習指導という形から、学習支援を行う支援者、促進者として機能することになる。そのような学習を進めるにあたって、必要不可欠となるのが学校図書館であり、児童生徒は、図書館を利用し、図書館が所蔵するメディアから学習に必要となる情報を収集したり、時には司書教諭の支援を受けながら情報を検索し取捨選択することで、自ら率先して学習することを学んでいくのである。また教職員においては、学校図書館が行う支援のもと、より充実した学習の場を提供できるよう努力と工夫が必要となる。
学校図書館としては、まず教科学習や学級指導などの指導案作成から、実際の指導までを支援...