日大通信 心理学 分冊2

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    心の病は、「神経症」、「人格障害」、「精神病」に分類される。
    神経症は、身体的、器質的には原因がみられず、心理的な原因から引き起こされる症状であり、自分自身が苦痛を感じる。神経症には、不安自体が主な症状の「不安神経症」、危険や恐怖を感じなくてよいものに対し、不合理と認識しながらも過剰なほどに恐怖を感じ、避けようとする「恐怖症」、自分の意思に反してある特殊な考えが浮かんだり、行為を儀式的に繰り返したりしなければ不安になる「強迫神経症」、心理的な葛藤や耐え難いストレスによって、失声や失立、失歩などの転換性症状や、心因性健忘、心因性とん走などの解離性症状を発する「ヒステリー(解離性障害)」、医学的な検査や診断では何の異常もないが、自身が感じる心身の変調に非常に不安を抱き、重篤な病気でないかと恐れ、悩み、執拗に訴え続ける「心気症」などがあげられる。
    人格障害は、全般的な考え方や行動が社会規範や一般的常識からかけ離れており、人格となる認知、感情、対人関係、衝動性において、隔たりがあるために、感情を適切にコントロールできずに、適応的な判断や行動がとりづらく、自分自身や周囲の人たちが苦しむような状態...

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