『障害児教育の特別な領域として発展してきた「自立活動」の意義、及び各内容と指導計画作成上の留意点についてまとめなさい。』
特別支援学校の教育課程には、「自立活動」と呼ばれる特別な教育課程が行われている。これは、特別支援学校ならではの特色ある教育課程として重要な役割を担っている。そこで、ここでは、障害児教育の特別な領域として発展してきた「自立活動」について、その意義及びその内容と指導計画作成上の留意点についてまとめることとしたい。
さて、特別支援学校では、幼児児童生徒が自立を目指し、障害に基づく種々の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、心身の調和的な発達の基盤を培うために、小・中・高等学校等の領域・教科・科目に加えて「自立活動」の領域が特別に設けられている。一人ひとりの幼児児童生徒の障害の状態や発達段階等の的確な把握に基づき、指導目標、指導内容等を明確にした個別の指導計画を作成して、より専門性のある教育を行うことが課題である。
自立活動の歴史は、平成11年の学習指導要領改訂における「養護・訓練」からの名称変更以前からである。昭和32年から昭和41...