佛教大学 文学概論 設題1(A判定)

閲覧数1,687
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    文学とは何かについて、テキストに書かれていることをまとめ、さらに具体的な作品をとりあげて自分の考えを述べよ。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『文学とは何かについて、テキストに書かれていることをまとめ、さらに具体的な作品をとりあげて自分の考えを述べよ。』
     文学とは何か。言語芸術、人生批評、自然の再現、時代の反映、そういった形態論、機能論はあるがどれも全体をおおう解答ではない。文学を創ること、それと読む人との連関は何かひとつと断定できるものではないが、ただ人間の生き方を常に自分の念頭に引き据えるという姿勢を自らに課すことだと言える。それは「いかに生きるか」ではなく、「生きるとは何か」という問いである。つまり根源的な認識を洗い直すという意味に他ならない。科学、哲学、歴史、社会学、経済学、宗教なども人間を探求することに違いはない。しかし文学だけがすべての人生を総合的に、渾然一体の姿で人間を反映しようとする。誰もがよく知っているつもりで、実はよく解っていないのが人間というものである。しかし文学は時代も民族も超え、人間が生き、感じ、考えたこと、愛と憎しみ、歓びと苦しみをさまざまな言葉で表現するもの、一箇の普遍的人間像すら描くことのできるものなのである。
     しかし文学の享受、それ自体に目的はない。思想的方向性、政治性、教育的意味を持っ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。