従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。
『従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ』
我が国の学習指導要領は、国家的な教育課程として教科を規定し、学年に応じた学習内容を系統化してある。教科を横軸とし、学年を縦軸とすれば、日本の学校教育はその中で重複や矛盾のないように、きわめて整然と教育内容が納められてきた。これは短時間に少しでも多くの内容を効率よく習得させようという考えによるもの思われ、またどこへ転校しても問題が起こらないようにするという標準化の機能、そして教材研究や教授法、評価法のノウハウを共有・蓄積できるというメリットによるものでもあった。こうした知識伝達を重視したこれまでの方法論は、教育方法や技術を学校において固定してしまうことでもあった。しかし現在は情報通信技術の発達などによって、国内だけでなく海外からも教育に関する情報が大量に流れこんできている。そうした点も含めた教育環境の変動に対応し、新教育課程は四つの学力を育てるように言及した。①基礎的な学力A、②基礎的な学力B、③発展的...