従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価に特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。
変化の激しい時代、子どもの多様化により、教育現場
も大きな改革の時期を迎えている。現在、教育現場にお
いては、さまざまな教育改革が行われている。以前は、
知識伝達を重視した授業が求められていたが、現在は、
主体的な学習を基本とする授業が求められるようになっ
てきた。そのため授業のありかたや評価の仕方も変わっ
てきた。授業の設計や評価は、どのような学力を目指す
かにより、大きく違ってくる。
2002年度実施の新教育課程では、次の4つの学力をバラ
ンスよく育てることが大切であるとされている。
①基礎的な学力A
これは、「読み、書き、計算」といった学力であって、
教科等の学習の基礎となるものである。さらに、この学
力は、子どもたちの将来の社会生活(仕事、日常生活、
余暇等)の基礎ともなる。 ②基礎的な学力B
これは、学習指導要領で明示されている目標と内容に
基づく教科等の学力である。 ③発展的...