実存の探求

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    知覚における世界
    1、はじめに
     私は今回のレポートで、「知覚」における世界について考えてみることにした。
    ふだん私たちが、自分が存在するこの世界と私自身との関係について考えることはめったにない。そこで今回のレポートでは、私が講義において疑問に思ったことについて深く考察しながら自分と世界との関係に思いをめぐらすことで、自分という存在を再認識できればいいと思う。
    2、自分自身と世界との関係はどういったものか?
     知覚の章において私が最も興味をもったのは「世界は私の所作によってはじめて存在する」という考え方である。もともと私は、私自身の存在とは関係なしに世界はただ存在するだけであると思っていて、またそれが自明のことがらであると考えていた。だが、先生が講義で話した「私と世界との交わり」は今までの私の考えを揺らがすものであり、その結果、講義を通して私の世界に対する考え方はだんだん変わっていった。そこで、このレポートで「私と世界との関係」を自分なりに定義したいと思う。
    3、私と世界との交わり
     辞書で「知覚」という言葉をひいてみると「身体を介して与えられた素材を精神が自分に備わった原理によって加...

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