フランス社会論―アナール学派―

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    有名国立大生の学部レポート。
    アナール学派とは。実証主義と歴史学について。

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    フランスのアナール学派とは、それまでの主流であった短い時間の寄せ集め的な歴史学に異論をとなえ、新しい歴史学の動きとして、コンジョンクチュール(変動局面)の叙述と長いスパンによる歴史の区切りを提唱した学派である。
     
     アナール学派とは歴史学派の1つで、「アナール」という言葉はリュシアン・フェーブルとマルク・ブロックによって1929年から発行された『年報(アナール)』に由来する。リュシアン・フェーブルとマルク・ブロックの目指す「歴史学」とはどのようなものであったのだろうか。まずは19世紀の歴史学から振り返ってみる。
     19世紀半ばに発表された『種の起源』、そしてカントの実証哲学は、フランス精神界...

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