漢字書法

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    本リポートでは書法の基礎である楷書について取り上げ、楷書をするにあたっての用筆の基本を述べていく。

     楷書の基本は「点」と「画」で構成されており、これらの組み合わせで文字が成り立っている。そこで、「点」と「画」を書くにあたり、起筆・送筆・終筆の3つの筆づかいを意識する必要がある。

     起筆は点画を書くときに紙面に筆の穂が接し動き出すまでをいう。起筆の角度や筆圧(押さえる強さ)により文字の雰囲気が異なり書風が生まれる。基本的には45度に入る。2つ目に送筆は動きはじめ(起筆のおわり)から終筆がはじまるまでの間をいう。送筆には、長短・直曲・折曲の線があり、筆圧により太い細いが生じる。筆の運び方は45度である。3つ目の終筆は送筆の後、筆が紙面から離れるまでの動きをいう。ここで離れるまでの動きとは止め・はね・払いがある。終筆も筆の止め方は45度であることに注意する必要がある。
     次に終筆の3つの特徴を取り上げていく。筆が紙面から離れる前に止まってから引き上げることを「止め」という。ここでは筆先を線の外に出さないように注意する必要がある。次に、筆が紙面から離れる前に一度止まり、およそ90度の方向...

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