中高年者のマラソントレーニングが血中酸化ストレス指標に及ぼす影響
<目的>
近年、生体内で発生する活性酸素が、様々な器官や細胞組織を損傷し、生活習慣病の発生およびに進行に関与していることが明らかにされている。また、運動は、酸素摂取量を増大させ、それに伴って組織における活性酸素を増加させる。したがって、過度な運動は、活性酸素の発生を高め、酸化ストレスを引き起こす可能性があることが報告されている。しかし、適度な身体トレーニングにより、活性酸素種の発生の抑制あるいは抗酸化能力の向上により酸化ストレスを軽減する可能性も示唆されている。そこで、本研究では、中高年者のマラソントレーニングが血中酸化ストレス...