社会科教育Ⅱ
1、社会科の創設から現在までの社会化の歴史についてまとめなさい
2、次の事項について、それぞれ調べなさい。①初期社会化 ②公民教育刷新委員会 ③社会化
「社会科」は,戦後の教育改革で生まれた教科である。もともとアメリカで生まれた教科なのだが,我が国においてもその歴史はすでに50年以上経過しており,すっかり定着してきていると言ってよい。しかし,平成元年度の学習指導要領の改定で、小学校の低学年に「生活科」が新設されたことにより,新たな状況を迎えている。 社会科というと,とかく暗記物というイメージがつきまとっているが,本来の社会科は,社会の中で人間がどのように生きていくかを考える教科である。様々な社会事象を伝達的に教え込んでいくことではなく,社会における人間の存在,学問・科学のあり方を〈考える〉教科なのである。その意味で,戦後教育の中で社会科は常に注目を集めてきたのである。しかし、実際は教育現場での諸問題とそれに対応しようとする教育行政が社会構造の矛盾と複雑に絡み合いながら進行した。
昭和初期の代表的な動きは郷土教育運動である。この運動では、郷土を学校の基盤として位置づけ、...