社会科Ⅰ
1、社会科と道徳教育の関係を、史的な側面も視野に入れて検討しなさい。
2、小学校社会科の第6学年の目標と内容を分析しなさい。
1、社会科と道徳の本質的なちがいは、同じように学校生活や家庭生活を扱っても、社会科の場合、目標や内容はじぶんたちをとりまく環境についての理解であるために、具体的な観察や検討を通じて、それぞれの施設や道具、あるいは人々の仕事などの社会的意味をとらえさせようとする。そして、そのような環境の中で自分たちがどのように生きていったらよいかという、社会的判断力の基礎を養おうとするものである。そして教科である社会科は他教科と含包することない、教育課程に位置づけされている。これに対して道徳の時間では、現在の児童の生活に基づきながらも、それをこえた場において道徳的価値を追求し、道徳性を育成しようとする。それは、自分たちをとりまく環境を学習の対象とするというよりは、道徳的に見て問題のある心情や行為を反省し、人間としての望ましい道徳的あり方を考えさせようとするものである。ここに、両者の大きな違いがあるといえる。
しかし、その反面において家庭、社会、国家の一員としての望まし...