生活科Ⅰ単位目
1、生活科の意義について、生活科新設の背景への及言をまじえて検討せよ。
2、生活科の学年目標について
1、戦後のわが国では、個人の尊重を基調とする”新教育時代”にふさわしい教育のあり方が研究された。「社会科」を中核とするコア・カリキュラムの編成や単元学習の実践、あるいは広領域教科編成による単元学習の実践はその典型であり、経験カリキュラムブームが各地で現出された。しかし昭和46年の中教審では、小学校低学年の教育のあり方について「教科にとらわれず、児童の発達段階に即した教育課程の構成が必要である」とされ、大きく分けて3つの課題が提出された。①小学校低学年では具体的な活動を通して知識、技能、態度、習慣の育成を図るよう各教科など、とりわけ社会・理科の内容の問題点を検討し改善を図る。②第一学年において社会科・理科の内容を中心としながら、児童を取り巻いている社会的および自然的な環境について学習するための新教科の設定の必要、③各教科などの合科的な指導の一層の推進策の検討の必要。これらの課題について審議を重ねた結果すぐに教科の新設には至らなかったが、その後昭和56年、中央審議会は既出...