本稿ではアラル海流域の環境問題に関する調査の中であらわれてきた論点をもとに人間のグロバルな課題について考察する。それと本研究を通じて人類は地球という体を冒す癌細胞に等しい、地球規模環境問題に対応できないのを明確にした。こうした事実を考慮に入れて人間の使命や今後の課題について考察する。
一般にはまださほど切実な問題とは受け止められておらず、しかも対策が遅れればかけがえのない地球を回復不可能な状態にまで損なう危険があること。
環境問題
アラル海流域の環境問題・水資源の環境問題
目次
1. 本研究の目的
2.本論
(1) 問題の状況と背景
(2) 問題の原因
(3) 問題の現状の検証「 緩行性の環境問題」
3.人類に及ぼす悪影響
(1) 健康に及ぼす悪影響の現状
(2) 社会の対応とその問題点
4.今後の課題
1.本研究の目的
はじめに
現在地球上に未解決な問題が山積している。様々な社会問題が注目を集めている。事件や事故や被害の発生や社会に存在する様々なリスクは人間の恐怖や不安感情を喚起させる。特に目立っているのは地球環境問題である。地球環境問題とは、環境問題の一種で、問題の発生源や被害が特に広域的なものを指す。
主な環境問題として、下記のようなものがしばしば挙げられる。
.工業化の進展や自動車の普及に伴う大気汚染、酸性雨
.工業排水や生活排水などによる水質汚染・土壌汚染
.フロンガスの排出によるオゾン層破壊
.二酸化炭素等の温室効果ガスの放出などによる地球温暖化・海面上昇
.砂漠化に伴う生物多様性の減退と消滅・生態系の破壊
.自然への影響を考えない土地の開発、植林を考慮しない...