1.「絶対評価」と「相対評価」の問題点
「絶対評価」…学習目的に対する生徒の学習の到達度を評価する。
「戦前の絶対評価」「個人内評価」「目標に準拠した評価」も絶対評価に含む。
戦前の「人物第一・学力第二」という教育観が横行していたため,
学業成績の評定に教師の主観が入り込む評価が行われていた。
問題点:教師の主観が入り込む恐れがあるため,客観的な評価の基準が必要となる。
「相対評価」…集団における生徒の学習到達度を順位付けして評価する。
客観性と信頼性を約束する科学的な評価として1955年度指導要録から実施された。
問題点:いかに指導してもできない子が必ずいることを前提にしている。
順位が上がらなければ評定が上がらず,競争をあおり,勝ち組・負け組の教育観を生む。
集団における相対的な位置を示しても,学力の実態を示したものではない。
教育活動に反省をもたらす教育評価にはなり得ない。
2.「学習指導要領」と教育課程との関係
学習指導要領…教育課程をいかに計画し,発展させ,生かしていくかを
教...