フィジカルアセスメント
看護師がフィジカルアセスメントを行うことは、小児の身体的な状態や問題を、発達段階に応じて評価することであり、その結果についても小児と家族と話し合い、必要に応じて助言をすることまでが含まれる。フィジカルアセスメントは成人と同様に、問診、視診、聴診、打診、触診の5つの技術を用いて行われるが、小児は新生児期から思春期までと年齢による差が大きく、発達課題も含めてアセスメントすることが大事である。発達段階によっても解剖学的・生理学的な特徴があり、アセスメントの視点も異なる。また、乳幼児期では言葉によるコミュニケーションが難しいことが考えられる。そのため、的確なアセスメントを行うためにはまず児と仲良くなり、信頼関係を築いてから行い、系統的なアプローチの方法を用いるとよい。
A 一般的な原則
・頭からつま先の方向へ、全体から細部へと診ていく。年齢によっては、児のニーズに合わせて順番を変える。
・左右を比較する。
・明るい部屋で行い、できるだけ自然な光で診る。必要に応じて適切な光を用いる。
・アセスメントの順序
①問診・視診・触診・聴診・打診の順に行い、体に触れずに観察できるも...