常圧蒸留と水蒸気蒸留

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    資料紹介

    メタノール水溶液の単蒸留、並びにリモネン-水混合溶液の水蒸気蒸留を行い、単蒸留後のメタノール純度の測定、水蒸気蒸留によるリモネン-水混合凝集液の観察を行った。


    [緒言]
    ●蒸留とは

    [実験]
    ●メタノール水溶液の単蒸留
     使用試薬
     使用器具と装置図
     装置の注意点
     実験操作
    ●リモネン-水混合溶液の水蒸気蒸留
     使用試薬
     使用器具と装置図
     装置の注意点
     実験操作

    [結果]

    [考察]
    ●メタノール水溶液の単蒸留について
     凝集液中のメタノール濃度が理論値よりも高くなったことに対する考察

    ●リモネン-水混合溶液の水蒸気蒸留
    ●実験全体を通して学んだこと

    [参考文献]

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    [緒言]
     蒸留とは、物質の揮発性(沸点)の違いを利用して混合液をその構成成分に分離する操作である。揮発性成分からなる混合液を加熱し、その一部を気化させて得られる蒸気の組成は、残りの混合液の組成に比べ、低沸点成分の割合が多くなる。したがって、この蒸気を凝縮させればもとの混合液よりも低沸点成分の濃度が高い凝縮液を得ることができる。また、一回の蒸留(単蒸留)で十分な分離が出来ない場合には、再び蒸留を繰り返す(再蒸留)ことによって、より低沸点成分の濃度が高い凝縮液を得ることができる。
    分離の難易は混合液成分の揮発度の違いに依存し、揮発度の違いが大きいほど分離は容易になる。しかし、二成分型の共沸混合物は、蒸留操作のみでは純成分に完全に分離することは出来ない。共沸とは、液体混合物を圧力一定の条件下で蒸留したとき、ある温度の点で液層の組成と蒸気層の組成が同じになり、沸点が変化しなくなる現象であり、この状態にある定沸点の混合液体を共沸混合物という。共沸を示す物質の場合、どのような組成の溶液を蒸留しても最終的に得られるのは共沸混合物であるため、蒸留による成分の完全な分離は不可能である。しかし、ある種の...

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