科目コード1301 社会システム論 ~1、権利と義務との関係について論じなさい。 2、最高裁判所の違憲審査権についてまとめなさい。~
序章
今回は、このレポートにおいて、今まであまり考えてこなかった「権利と義務の関係」と「最高裁判所における違憲審査権について」考えてみることにする。
第1章 権利と義務の法的意義について
権利の法力説の観点から考えてみると、次に述べるような形となる。
(1)法的に、権利は力であるといるということである。権利は法律上主張できるものなのである。(2)権利の目的になる利益や人間が社会生活を保ち、向上させていくための生活利益一般のことを法益というが、法益は財産上の利益と限られているわけではない。非財産上(生命など)の利益も法益となるのである。今まで述べてきたことを、具体的に考えてみると、当然のことだが誰かからお金を借りると、必ず返さなくてはならない。これは、お金を借りたものには返還を命じると共に、貸した方は、返してもらえるという期待をもっており、これは、貸し主が借り主に返還するように請求「できる」ということは法律上の可能性、いわゆる法的な力があるのである。...