英語学概説 分冊1 (発話行為) 合格 評価A 日本大学 通信

閲覧数2,348
ダウンロード数17
履歴確認

    • ページ数 : 11ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.発話行為および遂行文とは
    発話行為(speech act)とは、言葉(speech)を用いてなされる行為(act)のことである。その発話により世界を変える可能性があるものを発話行為という。
    Austin(1955)は、文を真か偽かという観点からのみ問題にする論理実証主義に対し、「言語は行為である」というテーゼを提唱し、のちの発話行為論の発展に大きく寄与した。Austinは、平叙文を叙述文と遂行文に大別した。
    ①’Harry was the other guy. I’m Sid. Sid Arbuck.’ (*1)
    ②’I’m going to help you.’ She said.’ (*2)
    上述の例において、①は平叙文であり文の真偽を問うことができるが、②は遂行文であり文の真偽を問うことができない。これは遂行文では、文を発すること自体がある行為の遂行を意味しているからである。上記②では、「介助」という行為を遂行している。
     遂行文にとって重要なことは、どのような場合にその行為は(適切に)遂行されたと言えるか、ということである。Austinはこの条件を適切性条件と呼んだ。
    ‘T...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。