・ペスタロッチーの直観の原理について
・ジョン・ロックの教育論について
・ソクラテスの教育学的意義について
・コメニウスの教育観について
・生涯教育論について
・公教育の成立と現在の学校教育について
ソクラテスの思想
ソクラテス哲学の内容について
ソフィストたちの弁論術で自分に都合の良い理屈を他人に押し付ける相対主義を批判。
【魂への配慮】全ての人に共通な価値観を探求する上で、ソクラテスはまず人間性としての魂を善くしようと配慮することを説く。そして一人一人が理性的・合理的に行為できるよう教育する。
【無知の知】知に対して謙虚でなければならない。善悪を的確に判断し、行為を正しく導く「善の知」をもっている人こそ徳を備えた人であり、このような真の知を求めるのは人間の本来的欲求である。
【対話】真の知を獲得するのに対話が最も有効。既に出来上がった知識を無批判に受け入れるのではなく、自分自身で知を生み出すようきっかけを与えることであり、教師に出来ることは学習者が学習者自身の思考を発展させていけるよう目指すものである。
コメニウスの教育観
【教育目的】コメニウスはキリスト教的世界観から教育目的を導出している。「博識」「道徳」「宗教・敬虔」の3つを死後の生に対する人間の課題としてあげた。祈祷や学習によって知識を獲得し、道徳的な人間性を育み、宗教的信仰心を身に付けるよう教育されることが我々人間...