子どもの「不適応行動」について述べよ。

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    資料紹介

    1. 不適応行動とは
     適応とは、生活体と環境とが調和した関係を保つ事をいう。例えば、幼児が遊んでもらいたくて母親にいろんな働きかけをしたとき、母親がその子どもの働きかけに応えたときが適応状態で、無視されたときは不適応状態である。そして不適応状態の場合は不満が生じる。この場合など、幼児はおもちゃを母親に投げつけたり、地団太踏んで泣きわめいたりする。
     人間には生まれつき自然要求があり、発達とともに依存・承認・自己顕示・自立要求などの社会的要求が生まれてくる。
    これらの要求は人間に特徴的な行動を起こさせ、環境と能動的に関わるようになる。
    しかし不適応状況と不満が慢性化し、防衛規制が効かなくなると、不適応行動が発生する。
    適応規制とはフロイトによって提唱された概念で、不満や不安から自分を守る心理的な働きの事をいう。
    欲求の実現ができないとき、他に代わるもので満足する代償。満足できない不満を、自分に都合のよい口実を設けて正当化する合理化。
    望ましいと思われる性質を自分の中にとりこむ同一視。自分の持つ望ましくない特質が他人の中にもあるとみなし、自分を欺く投射。困難を避ける為、その場面から逃げ出す事で自分を守ろうとする逃避。困難な場面を避ける退避と病気になる事によって困難な場面を避ける病気への逃避がある。
     以上のように適応規制とは、真の自分の姿を直視しないようにする心の働きの事をいう。
    一時的なごまかしであっても、それによって心の緊張が解消されるならば、それは1つの適応といってもよいだろう。しかし適応規制が頻繁に用いられ、これだけに頼って行動するようになると、それはもう不適応行動と言わざるを得ない。
    以下に適応規制もままならないとき現れる子供の問題行動を列記する。
    心の問題が主に身体面を通して現れるものとして、気管支喘息・発作・食欲不振・嘔吐・チック・点頭けいれん・高血圧・心拍増が上げられる。
    神経症的問題行動として偏食

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    不適応行動

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     子どもの「不適応行動」について述べよ。
    不適応行動とは
     適応とは、生活体と環境とが調和した関係を保つ事をいう。例えば、幼児が遊んでもらいたくて母親にいろんな働きかけをしたとき、母親がその子どもの働きかけに応えたときが適応状態で、無視されたときは不適応状態である。そして不適応状態の場合は不満が生じる。この場合など、幼児はおもちゃを母親に投げつけたり、地団太踏んで泣きわめいたりする。
     人間には生まれつき自然要求があり、発達とともに依存・承認・自己顕示・自立要求などの社会的要求が生まれてくる。
    これらの要求は人間に特徴的な行動を起こさせ、環境と能動的に関わるようになる。
    しかし不適応状況と不満が慢性化し、防衛規制が効かなくなると、不適応行動が発生する。
    適応規制とはフロイトによって提唱された概念で、不満や不安から自分を守る心理的な働きの事をいう。
    欲求の実現ができないとき、他に代わるもので満足する代償。満足できない不満を、自分に都合のよい口実を設けて正当化する合理化。
    望ましいと思われる性質を自分の中にとりこむ同一視。自分の持つ望ましくない特質が他人の中にもあるとみなし、自分を欺く投射...

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