近年母子世帯の増加に伴い、母子、乳幼児の医療の充実、疾病等の事前予防対策など国民の福祉向上をはかる施策となってきているのではないか。
母子保健法は、「母子並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進を図るため、母子保健に関する原理を明らかにするとともに、母性並びに乳児及び幼児に対する保健指導、健康調査、医療その他の措置を講じ、もって国民保健の向上に寄与すること」(母子保健法第1条)を目的としている。この他に、この法律は母性の尊重、乳幼児の健康の保持増進、母性及び保護者の努力、国・地方公共団体の責務
や市町村が適切な者に事業の一部を委託できることなどを規定している。
母子保健法による具体的な福祉措置と...