資料:5件
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障害者とスポーツ「障害者の親しめるスポーツルール」
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車椅子使用者:剣道
●試合は車椅子を固定して行う
・車椅子の固定距離のとり方:選手は車いすのまん中にまっすぐ座り、肘を直角に曲げて相手にまっすぐに向ける。相手の剣先は、腕を完全に伸ばした時に、肘の近くの前腕の内端の上に垂直に届くようにする。この距離は各選手が交互にやって決める。
・両選手の腕の長さが異なる時には、計測は腕の短い方の競技者に合わせる。もし選手から不満が上がった場合は審判員が調停し、審判員の判断で最終決定をする。
●勝敗の決定
・試合は3本勝負を原則とする。試合時間内に有効打突を2本先取した者が勝ちとなる。
主審が有効打突を宣言した場合に1本となる。(例「面有り」、「小手有り」など)
・通常の剣道と異なり、胴打ちはなしとする。
・一方が反則を二回行った場合はもう一方の1本となる。
・試合時間内で勝敗がつかない場合は、主に延長戦となる。
・延長戦は1本を先取した者が勝ちとする。
● 試合時間
・試合時間は3分を基準とする。3分試合を行い、1分休憩の時間をとる。延長戦も右に同じ。(通常は5分であるが、車椅子剣道は足を使わない分腕を酷使するので、3分で区切る)
・競技中、障害に伴う何らかの状態(たとえぱ不随な痙直)が起こった場合には、審判員は時間を限定しないで、回復のために十分な時間を与えることができる。このルールの適用によって不正な利益を得ないようにすることは審判員の裁量にまかせる。
・主審が「止め」または有効打突を宣言した場合、試合時間を測る時計は止まり、「始め」がかかるまでの時間は計測されない。
● 試合の流れ
・立会いの礼法、試合後の礼法は省き、車椅子の固定が終了してから、相手に向かい一礼し、竹刀を構え主審の合図を待つ。試合終了後は、竹刀を帯刀、一礼し終了とする。
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障害者スポーツ
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そもそも「障害者スポーツ」というものは存在しないということが言える。障害のためにできにくいことがある。ただそれだけであるという理念に基づいて考えられており、障害のために「何ができないか」ではなく、「何ができるか」に視点を向けて、用具やルールを工夫しながら行われているものを、「障害者のスポーツ」と呼んでいるのである。このスポーツにより障害者に対する効果だけではなく、その他の人々にも発揮されている。障害者について考えることは、その土台になっていることとして、他人について、自分以外の人に対する気遣いについて考えることになるからである。全ての人々が、同じ条件で生きているわけではない。生まれたばかりで、目が見えない人々がいる、歩けない人々だっている、音楽を一生聴けない者だっているのである。そのことについて考える良い機会になるに違いないと思う。その考えがしっかりと身につけば、「障害のある人のためのスポーツ」から「なんらかの障害のある人も行えるスポーツ」への概念の変化の重要性に重みを感じるであろう。
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