【教職入門】教職の意義と教師の役割
①第3の教育改革とは何か。「第一・第二の改革」と比較してその特徴を説明しなさい。
昭和46年の中央教育審議会答申では、「第3の教育改革」の総仕上げとして、現在「生きる力」をモットーに進行している改革の課題が盛り込まれており、その中には教師の資質能力の向上への期待が込められている。
まず、それぞれの教育改革について簡単に述べたいと思う。
第1の教育改革(明治の教育改革)では、すべての国民を就学させることをねらいとして、明治維新後の学生公布が行われた。また、教員を養成する師範学校も創設され近代公教育のスタ-トとなった。明治前期における教師の社会的地位は非常に高いものであり、教師は聖職者であり、天から与えられた天職だという考え方であった。また、「順良・信愛・威重」の3気質を持つことを要求され、ひたすらに教育という崇高な使命に邁進すべきであり、献身的な職務態度を要求された。
第2の教育改革(昭和の教育改革)では、第二次世界大戦後の6・3・3制に「単線型」化した現行学制の民主主義教育のスタ-トである。戦前の反省を生かして、民主主義を基本とし、個人の尊...