ミュラー・リヤーの錯視 &追加実験矢羽の色が及ぼす影響

閲覧数5,619
ダウンロード数19
履歴確認

    • ページ数 : 12ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    実験1
     われわれに見えているままの世界と物理的な世界とは同じではない。このことを極端に示す事実の一つとして、いわゆる錯視の世界がある。そこでは、知覚的にみられた関係と物理的に測られた関係とが一致しないことが問題となる。そこで、このような不一致の程度(錯視量)の測定を試み、錯視の現れ方を規定する諸要因や測定法に関わる諸条件について考察してみよう。
    目的
     ミュラー・リヤー(Muller Lyer)錯視図形(図1)において、挟辺の長さが錯視に及ぼす効果を検討するため、調整法(method of adjustment)によって錯視量を測定する。
    方法
    <錯視量の定義>
    図1では、物理的にa=bであるのに知覚的には
    a<bとみえる。逆にもし、知覚的にa=bとみえる
    ように図を描けば、物理的にはa>bとなるであろ
    う。このときの物理的な線分の長さの差、すなわち
    a-bの値を錯視量(Ⅰ)と定義する。
    <用具の製作>
    錯視量Ⅰを求めるには、知覚的にa=bと見えるときのa、bの値を求める必要がある。そのためには、例えばaの長さは一定にしておいて、bの長さを変化させ、aとbとが等しくみえるときのbの長...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。