【佛大】P6701 異文化理解(西欧)_第1設題

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    『EUの統合はそこに暮らす人々、ひいては世界の人々の幸福にどのような貢献を果たすと考えられているか。またそれがもつジレンマとは何か。最も基本的な目的と具体的な発現状況を要約して述べよ。』
    EUは、マーストリヒト条約(欧州連合を設立する条約)の結果、EUの前身であるEC(ヨーロッパ共同体)が発展して1993年に発足した。おもな狙いは、ヨーロッパ内の政治、経済、軍事、外交などのさまざまな面についての統合である。特に、冷戦終結以後、東欧諸国の加盟が進んでおり、現在では、27カ国の国が加盟している。
    EUのもっとも重要な目的は、不戦共同体として、ヨーロッパの平和を維持・確立することである。昔から、ヨーロッパで戦争が頻繁に起こっていた歴史を考えると理解できる。ECおよびEUの成立は、戦争に関わる資源を共同で管理しようという考えから始まっている。例えば、石炭や鉄鋼などを共同で管理することなどがあげられる。また、ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)が発展して、EC及び、EUが生まれていることから、その制度には、ヨーロッパを平和にしようという強い思いが込められているといえる。
    これまでに、ヨーロッパ全土が単...

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