精神科リハビリテーションの構成として、対象とそれに関わる専門職と社会資源があげられる。またその連携の意義についても述べていく。
精神科リハビリテーションの対象は、一般的に言えば、精神障害者であるが、今までは、専門職、とくに医師による医学的判断を基準としてきたが、最近では、障害者本人の希望や自己実現に向かう際に必要とされてきている。法的には、精神保健福祉法と障害者基本法において、精神障害者の定義をそれぞれの立場で行っている。前者では、疾病としての医学的視点から、後者では、生活者としての福祉的視点からの捉え方を中心としている。アンソニーらは、ゴールドマンらの定義を引用し、重度の精神病を患い、長期にわたって中程度から重度の能力障害を持つ人と定義している。がしかし、我が国ではこのような具体的定義はまだない。
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「精神科リハビリテーションの構成について述べよ。」
精神科リハビリテーションの構成として、対象とそれに関わる専門職と社会資源があげられる。またその連携の意義についても述べていく。
精神科リハビリテーションの対象は、一般的に言えば、精神障害者であるが、今までは、専門職、とくに医師による医学的判断を基準としてきたが、最近では、障害者本人の希望や自己実現に向かう際に必要とされてきている。法的には、精神保健福祉法と障害者基本法において、精神障害者の定義をそれぞれの立場で行っている。前者では、疾病としての医学的視点から、後者では、生活者としての福祉的視点からの捉え方を中心としている。アンソニーらは、ゴールドマンらの定義を引用し、重度の精神病を患い、長期にわたって中程度から重度の能力障害を持つ人と定義している。がしかし、我が国ではこのような具体的定義はまだない。実態として、精神病となり、症状の変化もあり、疾病によるか否かに関わらず結果としての障害のために、生活の場において、長期にわたり複数の「生活の困難」や「生活のしづらさ」をもち、社会参加や活動に制限のある人々といえる。かつて障害の度合...