W0103社会福祉史(設題1)

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    資料紹介

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    日本における1960~70年代初期にかけての社会の現代的成熟と社会福祉の展開について説明せよ。
     敗戦直後の復興期を過ぎ、1956年「もはや戦後ではない」(経済白書)という認識とともに、日本経済は高度成長期をむかえる。
     1970年代に入ると、急速な経済成長によって、賃金生活者は7割に達した。また出稼ぎや集団就職などで、全国規模で都市への人口集中が進み、住宅や教育、医療、交通などの生活基盤の整備が求められた。
     経済成長によって、復興期に見られた失業や低所得がもたらす貧困が解消されるかに見えたが、現代的な社会構造への急激な変化に対応できず、広範囲の生活関連施策が立ち遅れたため、かえって貧困の問題が多様化する結果をもたらした。一方、農村部では過疎化、高齢化が進み、旧来の相互扶助が崩壊し始めていく。これに対しても生活関連施策が立ち遅れ、人々は生活の孤立化を深めていった。
     国民総生産は増大しても、稼働能力を欠く高齢者、障害者、母子家庭などは所得問題を解消されず、実質的な豊かさが人々の生活レベルに還元されなかったことがこの時期の大きな問題であった。
     こうした状況を打開し、福祉が意味する平安...

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