問い.近年、少子高齢問題が取り立たされているが、実際に少子化が進行しているのか。合計特殊出生率の統計の計算方法を説明し、現状と報道の差異を示せ。
少子化の実態~合計特殊出生率を考える~
合計特殊出生率の算出方法
晩婚化と非婚化の違い
“家族心理学”課題レポート
テーマ;結婚をとりまく問題
合計特殊出生率、それは『一人の女性が一生に産む子供の数』だ。2001年の合計特殊出生率は1.33で、この数字から世間では「少子化、少子化!」と、騒がれている。
しかし、1997年調査の既婚女性の産んだ子供数の統計ではこんな結果が出ている。
と、2人の子供を産んだ女性が過半数、次いで3人、1人となっている。では、合計特殊出生率が1.33なのに対し、既婚女性が産んだ子供数は2人強、これはどういうことなのか。実は、私たちが思っている合計特殊出生率の認識が誤っていることが原因なのだ。
それでは、どこが違っているのか合計特殊出生率をだす式を見てみよう。
16歳の女性から産まれた子供の数 ⑰女性の子供数 49女性の子数
合計特殊出生率 = + ‥‥
(2001年の場合) 2001年の16歳の女性の人口 17歳の女性 49歳の女性
つまり、上のグラフは既婚女性のみを対象とした統計なのに対し『合計特殊出生率』は未婚を含めた16~49歳の女...