『従来の知識伝達を重視した授業の設定と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について、設定と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。』
現代の社会は「情報社会」ともいわれ、インターネットなどによる情報化が著しいものとなっている。その影響は学校教育にも及ぼしており、全クラスに大型テレビやパソコン、電子黒板などが導入されている。核家族化や共働きによる家庭内教育力の低下や、完全週休2日制などによる学力の低下など、社会の変化にともなって学校教育の現状も大きく変化している。
我が国の憲法では、すべての国民に、能力に応じた教育を提供することが、日本国憲法の第二十六条において規定されている。いわゆる、「教育を受ける権利」である。しかし、少子化が進行し、児童数が収容人数に満たない学校が増え、学校統廃合があちこちでみられるような現在の学校教育の現状を、子どもの視点からの学習権と考えると、「すべての人がその能力に応じて、ひとしき学習を受ける権利を有する。」と解釈することができる。すべての人がその能力に応じて学習することが、個人にとって意味があるだけでは...