教科書・参考資料をもとに作成したオリジナルレポートです。レポート作成の参考にして下さい。
『原始仏教の思想的な特徴について、「縁起説」「四諦説」「煩悩」「悟り」といった用語を用いて説明しなさい。』
仏教のはじまり
原始仏教の思想的特徴について、縁起説・四諦説・煩悩・悟りといった概念を踏まえながらレポートをまとめていく。
まず仏教の発生についてみていきたい。仏教の始祖である釈尊は、シャカ族の王子としてこの世に生を受け、何不自由なく育ち結婚して妻子を得ていた。しかし、王宮の外で人生の苦悩を知見すると、次期国王の座を捨てて29歳で出家する。ところが6年間に及ぶ荒行苦行の末にも悟りを得られなかった釈尊は、菩提樹の下で身体を労りながら瞑想に耽ると、悟りを得る事が出来たという。これが釈尊の成道である。そして、仏となった釈尊はサールナートの鹿野苑で初めての説法を説き、80歳で入滅するまで各地を行脚し布教を続けた。これらの布教活動がもととなり、釈尊に帰依し弟子となる人々(僧侶の宗教集団)が出現した事で、仏・法・僧(サンガ)の三宝が揃い、これをもって仏教は成立したとされている。
原始仏教とは
原始仏教は、初期仏教または根本仏教とも呼ばれ、当時インドで主流であったバラモン教(農村共同体の祭祀宗...