教科書、参考資料をもとに作成したオリジナルレポートです。
第1設題 『道徳教育の意義について述べよ』
はじめに
道徳とは、人間の生き方を示す「人の道」である。倫理と同等の意味を持ち、人としての秩序を守ってより良く生きたいという願いと、その実現を目指すところに道徳は存在する。
道徳教育の意義と必要性
人間は他の動物と違い、生物的本能だけでは規律ある社会生活は送れない。相互関係としての人間関係を認識し、周りと調和して生きていくために自己と他者の欲求を調整する力に加え、非行や犯罪などの社会問題に染まらず、善悪正邪を判断出来る力が必要となる。このような本来的な要素と、現実的な要素を正しい方向へと導き、人間として生きる力を養うための継続的教育として、道徳教育は必要なものであると考える。そして、自己の道徳性を自覚させ、現在から将来に向かって生きる喜びを実践出来るようにする事が、道徳教育の目的であり意義であると思う。
戦前戦後の道徳教育の変化
江戸時代の日本では、道徳は学習するものではなく、家庭や地域社会などの日常生活の中で自然と身につけていくものだった。しかし、明治時代以降になると次第に学制の中に道徳教育が盛り込まれるようになり、大正期の道徳教育には社...