「簿記論Ⅰレポート」
~商品売買取引の処理について~
商業では商品の仕入と販売が主たる活動であるが、これらの取引の記帳について、商品売買の仕訳方法には、"分記法"と"3分法"があり、"分記法"は[商品勘定(資産の勘定)]、[商品売買益勘定(収益の勘定)]の2つに分けて記入する方法。 ・"3分法"は、[繰越商品・資産の勘定][仕入・資産の勘定][売上・収益の勘定]の3つに分割して記入する方法。ほかに、[商品勘定(資産の勘定)]のひとつの勘定で処理する"総記法"がある。
分記法
"分記法"では、商品を仕入れた時に商品勘定の借方に仕入原価を記入し、販売した時にも商品勘定の貸方に販売した商品の仕入原価を記入する。そして、同時に売上代金と仕入原価の差額を[商品販売益勘定]に記入する。
つまり、商品勘定には、借方にも貸方にも仕入原価が記録され、貸借の差異は在庫を表すことになる。(この方法によれば、商品勘定は常に借方残高になり、商品の手元有高を示す。)しかし分記法を行うためには、商品を販売するそのつど、販売分の仕入原価(売上原価)を調べる必要があるので、商品の種類が多かったり、取引の回数が多い場...