A判定合格のリポートです。
『アメリカにおいておし進められてきた「新自由主義」政策が「貧困大国」を生み出した事態について、災害、医療、教育、戦争という「人のいのち」にかかわる四つの領域のどれかひとつの領域を選んで、その実態を詳しくつかみ、重要なことを整理してみよ。』
医療についてのものです。
『アメリカにおいておし進められてきた「新自由主義」政策が「貧困大国」を生み出した事態について、災害、医療、教育、戦争という「人のいのち」にかかわる四つの領域のどれかひとつの領域を選んで、その実態を詳しくつかみ、重要なことを整理してみよ。』
「新自由主義」、すなわち市場原理主義がアメリカで広く受け入れられるようになったのは、1970年代のことである。
内橋克人著、『新版 悪夢のサイクル ネオリベラリズム循環』によると、それまでのアメリカは1929年の大恐慌という「市場の失敗」を背景に、ジョン・メイナード・ケインズが唱えたような、市場に政府が積極的に介入していく公共政策が採用されていた。それは、「資本家や大企業がその優越的な力で市場をほしいままに利用することを政府が規制し、不況に対しては政府が財政投資と公共事業によって雇用を確保することでその悪影響を緩和し、累進課税を強化し社会福祉を充実することで、富者から貧者への富の再配分をおこなう、といったもの」だった。
しかし、こういった公共政策は、1960年代後半から1970年代初めにかけてのベトナム戦争での失敗による財政悪化、それにともなう...