(法学部法律学科レポート、A判定)現在、国民の最大関心事項として、公的年金の問題がある。定年後の生活を支える最も重要な社会保障ではあるが、給付水準の低下による将来への不安、また相次ぐ不祥事の発覚など、問題が山積している。そこで、公的年金の現状を確認した上で、今後の年金のあるべき姿についての考察を資料を引用しつつ行っていきたい。
社会保障法 春学期レポート
「今後の年金のあるべき姿についての考察」
Ⅰ はじめに
現在、国民の最大関心事項として、公的年金の問題がある。定年後の生活を支える最も重要な社会保障ではあるが、給付水準の低下による将来への不安、また相次ぐ不祥事の発覚など、問題が山積している。そこで、公的年金の現状を確認した上で、今後の年金のあるべき姿についての考察をおこなっていきたい。
Ⅱ現状の年金制度
わが国の公的年金制度は、国民年金、厚生年金、共済年金等の3種類により構成される。まず、国民年金は20歳以上60歳未満の全国民を対象としており、加入者は、第1~3号被保険者と3つに分けられる。第1号被保険者とは、個人で事業を営む人やその妻、20歳以上の学生、職場に厚生年金や共済年金の適用のない勤労者、第2号被保険者とは、厚生年金、共済年金の加入者、第3号被保険者とは、第2号被保険者の被扶養配偶者の事である。右の第2号被保険者のうち、会社員を対象とした厚生年金や、公務員を対象とした共済年金は、職場で加入する年金であり、それぞれの基礎年金に上乗せされて支給されるものである。
Ⅲ年金制度の在り方の考察
年金制度...