資料:230件
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社会保障各制度の進展
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社会保障各制度の進展
第1項 結核対策の進展と成人病・難病対策の推進
昭和30年代には、結核対策は、全国民を対象に予防、早期診断、早期治療、および医療費の面までも包括したシステム的手法がとられた。伝染病は急速に減少し、これに代わり成人病、精神障害、難病などが国民医療上の問題となっていった。昭和25年まで死亡原因の第1位を占めていた結核は、昭和26年に脳卒中にその席を譲り、昭和33年以後は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3つの成人病で上位3位を占め続けることとなった。
昭和27年ごろから成人病について、治療方法のみならず、早期発見、集団検診、健康管理などについて研究を進めていたが、各種の施策の推進にもかかわらずなお増加の傾向にあり、その予防や治療に決定的な方法は確立されていなかった。こうして従来の結核に代わって成人病の医療費が国民医療費に占める割合を増加させていくこととなった。
昭和30年ごろから原因不明の神経病として発生が認められたスモンは、昭和42年ごろに全国的に多発し、大きな社会問題となった。昭和44年にスモン調査研究協議会を組織し検討を開始したが、スモンとの関係が疑われたキノホルム製剤の販売停止の措置を採ったところ、その後はスモンの新しい発生がほとんどなくなった。国が難病対策を進めることになった発端の一つはスモンの登場であったが、スモン以外の難病についてもその一部は、母子保健対策や児童福祉、身体障害者福祉などの社会福祉施策の中で、調査研究や医療費の給付が行われていた。
第2項 生活環境施設の充実
社会資本の蓄積の不備が表面化することとなった。こうして道路の渋滞、通勤地獄、住宅難などとともに環境衛生施設の不足が深刻な問題となった
「水道法」の制定により、著しく大規模化し、技術的にも高度化した水道の現状に即応して、布設と管理運営が合理的に行いうるようになった。その後、問題を含みながらも水道の整備は順調に進行し、水道の普及率は急速に高くなっていった。
都市人口の増大と市街地区域の拡大によって、市町村が廃棄物を収集しなければならない区域も当然に拡大していった。更にこれに加えて、国民の生活水準の上昇は、一人当たりのごみの排出量を増大させていった。したがって、し尿処理をも含めた廃棄物処理施設の緊急な整備が必要とされるようになった。
第3項 医療供給対策と被害救済対策の推進
高度経済成長に伴い、医療需要は著しい増嵩をもたらされた。医療需要を賄うために医療供給体制の整備が必要とされていった。また、国民所得の上昇に伴い、国民のニーズも高度化、多様化したこと、また医学医術がめざましい進歩を遂げたことによって医療の供給側からも医療内容の高度化が図られていった。こうして、この時期には医療施設、従事者の不足問題が顕在化することとなった。
こうして、我が国の医療設備は著しく整備され、医療需要の増大と高度化に対応し、医療供給においても医療技術の高度化、効率化に向けての変化が生じ、多くの医療関係の専門職種が現れた。また、無医地区の着実な解消を図るとともに、無医地区における医療機関の運営費の赤字については大幅な国庫補助を行うべきであるとされ、医師の確保を図るために国立病院の医師派遣とへき地診療所へ医師を派遣する親元病院への助成が行われたほか、基本的な対策として、地域の医療確保のため、地域内の保健所、医療機関、市町村の連携強化のためのへき地医療地域連携対策が講じられた。また、当時社会問題として出現してきた、予防接種による健康被害に対する救済制度の創設や、医薬品の安全対
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レポート
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社会福祉
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社会保障論レポート(前期)
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わが国の公的年金制度は、昭和60年の改正により国民年金が全国民共通の年金制度とされ、基礎年金(老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金)の支給が行われることとなった。新制度では国民年金を1階部分とし厚生年金や共済年金はその上乗せ(2階部分)の報酬比例部分を支給することとされた。それらは社会保険方式、世代間扶養という特徴をもっている。
さて、このようなわが国の公的年金制度は財源の確保が大きな課題となっている。少子高齢化による年金受給世代の給付と現役世代の負担とのバランスをどのように確保していくか。また未納者の増加や「消えた」年金問題の解決など未解決の問題がある。結局は年金制度だけの問題としてで
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日本
公的年金保険
問題点
課題
諸外国
福祉
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社会保障論 試験問題
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W0501社会保障論 試験問題のまとめ。
日本の公的年金制度の概要と特徴、その問題点について述べ、改革の方向について論じなさい。
日本の医療保障制度の概要と特徴を簡潔に説明し、現在のその問題点について論じなさい。
現在の国民生活における社会保障の意義と役割について論じなさい。
日本の社会保障の概念と範囲、各制度の運営財政方式について説明し、日本の制度の特徴や直面している課題等について論じなさい。
社会保険方式と公費負担方式(税方式)の異同について述べ、それぞれのメリットデメリットについて論じなさい。
日本の介護保険制度の概要と特徴、その問題点について述べ、公的介護保障のあり方について論じなさい。
1「日本の公的年金制度の概要と特徴、その問題点について述べ、改革の方向について論じなさい。」
Ⅰ 公的年金制度の概要
年金制度は、「国民年金(基礎年金)」を基礎に、「被用者年金」「企業年金」の3階建ての体系となっている。1階部分の国民年金(基礎年金)は、すべての国民が加入し、給付される年金である。2階部分は、国民年金の上乗せとして報酬比例の年金を支給する「被用者年金」(厚生年金、共済年金
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高齢化時代の社会保障
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高齢化時代の社会保障
第1項 人口高齢化と社会保険費用負担の増大
昭和50年代、核家族化の進行、一世帯平均人員の減少、同居率の低下等の現象は続き、また、既に高度経済成長期に進行していた婦人の社会進出や就労も引き続き進行した。これは、扶養意識の変化とあいまって、高齢者に対する私的扶養機能を弱め、それだけ社会的扶養への依存を高めることを意味した。こうして老人扶養の問題が低所得階層のみならず、一般世帯においても大きな問題となっていった。このような背景のもと、年金費用、医療費、老人福祉費は、増加の一途をたどることとなる。
人口高齢化が将来の社会保障費用負担に与える深刻な影響は、昭和50年代以降、ますま
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