1.理科教育における「指導と評価の一体化」とはどういうことか。解説せよ。
「指導と評価の一体化」について、次の3点から解説したい。
①指導の目標と評価の目標や基準の一体化
指導における目標と評価の目標や基準は、表裏一体となっていなければならない。つまり、指導の際には、「いつまでに」「何を」すべての子どもに実現しなくてはならないのか、というはっきりした見通しがなくてはならない。また、評価の際には、「何を実現するために指導してきたのか」「それがどの程度まで達成されているのか」という視点に立ち、子どもたち一人ひとりの姿を見つめなくてはならない。指導のためにも、評価のためにも、「目標の明確化」が必要とされるのである。
②各評価の有機的結合
学年末の指導要録、学期末の通知表、大単元あるいは小単元ごとのテストやワークシート、授業の中でのチェックなど、それぞれの評価が相互に有機的に結びついていなければならない。つまり、授業の中で目標とする点が実現しているかどうかという検討であっても、単元レベルでの評価活動を基本としつつ、学期末、学年末での評価を見通した上でなされなくてはならない。また、学年...