保育の環境とは「保育士や子どもなどの人的環境」「施設や遊具などの物的環境」「自然や社会の事象」そして、これらの「人・物・場が相互に関連しあった一つの環境状況」を意味する。計画的な環境構成を考える際は、単に人員の配慮や遊具・用具・素材等を組み合わせるのではなく上記4つ目の「人・物・場」に相互に関連づけながら、環境が、具体的な保育のねらいの達成や内容の修得に適したものとなるように構成する必要がある。その為にいきあたりばったりの環境構成ではなく、以下にまとめた計画的な環境構成が必要になってくるのである。
・子どもの発達の時期に即した環境構成
・子どもの興味・関心や欲求に応じた環境構成
・子どもの生活の流れに応じた環境構成
以上のような環境構成を視野に入れる必要がある。
また、実際に環境をつくる際には、
・子どもが安心してくつろげる環境づくり
・かかわりたくなるような環境づくり
・自然や生命とのかかわり
・仲間とのかかわり
・文化とのかかわり
・応答的な環境づくり
これらについて考える必要があり、見通しをもち、計画を立てることによって初めて、幼児が今行っている体験の意味を理解し、発達...