はじめに
現在、私が住んでいる東京都世田谷区に設置されている世田谷区社会福祉協議会(以下、世田谷社協)は、地域福祉の推進を目的として、区民をはじめ地域社会を作る多様な立場の人達が参画する、社会福祉法に定められた民間の非営利組織である。世田谷社協がどのようなものであるかを簡単にまとめ、それが現在どのような活動をしているかを調査し、ここにまとめようと思う。
2、世田谷社協の沿革と事業計画
昭和27年、区内の3地域に任意団体の社会福祉協議会が発足。その後社会福祉事業法(現社会福祉法)の改正で3つの社協が合併。 社会福祉法人世田谷区社会福祉協議会が設立される。
世田谷社協は、平成13年に「新・世田谷区住民活動計画」を策定し“住民の誰もが個人として尊重される自立と支えあいの世田谷”の実現に向け様々な活動を通じて福祉のまちづくりを推進してきた。身近な地区における課題を地区の住民で創意工夫して取り組む「地区社会福祉協議会」活動、住民により運営される「ふれあい・いきいきサロン」、「支えあいミニデイ」等により、住民の活動は大きく広がり、又、判断能力が低下しても地域で安心して暮らせるための権利擁護...