地域看護
経過観察健康診査、発達相談、育児相談、育児学級、予防接種について
参考文献:保健師業務要覧/日本看護協会出版会/2008
*経過観察健康診査*
乳幼児健康診査の結果、要経過観察と判断された場合は、何らかの健康上、生活習慣上、育児上の問題がある可能性がある。これらの児に対しては、指導とともに一定期間経過を観察する必要がある。
健診の事後措置の一環として経過観察健診が実施されている。
乳児の場合は、哺乳量が少ない、湿疹ができやすいなど、身体面での経過観察が必要なので、小児科医の健診がある。
1歳6カ月児や3歳児では身体面よりむしろ親子関係や児との関わり方に伴う問題が大きく、心理発達相談員による経過観察が主である。
保健師は経過観察健診の状況によっては家庭訪問を行い観察と継続的な指導をしていく。
特に経過観察健診の未受診者は問題を抱えている場合が多いので、未受診の理由や現在の状況を確認し、別の健診を勧誘したり、個別指導が必要となることもある。
*発達相談*
子どもの成長過程で、反応が弱い、言語発達が遅いなど、保護者が子どもの発達について不安を抱く場合がある。疾病や発達障害の有無、養育上の問題などを把握する意味からも発達過程を知ることが重要である。
子どもの発達は頭から足の方向へ、腕から掌、指の方...