病態・症状・検査・治療についてまとめたものです。 色がついているところは先生に大切だと言われたところです。 参考文献:『ナースの内科学』奈良信雄/中外医学社(2010)
☆関節リウマチ・Still病
・関節リウマチ
多発性関節炎を主徴とする全身性の慢性炎症性疾患である。関節の内腔を裏打ちする滑膜の炎症にはじまり、パンヌスを形成し軟骨、骨の破壊により関節の変形、強直をきたす。
TNF-α、IL-1βなどの炎症性サイトカインが病態の形成にかかわる。
患者の男女比は1:3~4と女性に多く、好発年齢は30~50歳である。原因は不明であるが遺伝的素因、環境因子、免疫異常など多因子が関与する。
<症状>
朝のこわばりを伴う多関節の腫脹、疼痛がみられる。中手指節間関節などに変形をきたしやすい。上肢では拇指のZ変形、白鳥の首変形、ボタン穴変形などを呈する。
関節...