はじめに
私は昔何かの本でロバート・キャパの名作ともいえる「崩れ落ちる兵士」を見たことがあった。しかしこの写真についての詳細、どこで誰がどのように、どのような気持ちで撮っていたのかなどはまったく知らなかったため、この機会に調べることにした。また、また、このような報道写真家たちは戦場に出向いてまでなぜ写真を撮ろうと思ったのかが気になったため、この写真を撮ったロバート・キャパについて調べることにした。
本レポートでは、ロバート・キャパの生涯を追っていくとともに、彼の気持ちを考察していきたいと思う。
2、ロバート・キャパとは
ロバート・キャパとは戦争写真を撮ったことで世界的に有名な報道写真家である。ハンガリーのブダペストにユダヤ人の子として生まれる。本名は、アンドレ・フリードマンである。
彼は青年期にベルリンで学業のかたわら写真を学んだ。1933年にナチの迫害から逃れてパリに移り、1936年スペイン動乱勃発と同時に人民戦線側の報道写真家として従軍する。そのときに撮った「崩れ落ちる兵士」が『ライフ』に載り、世間の注目を集めるようになったという。
第二次世界大戦では連合国側の雑誌特派員となり...