『総合的な学習の時間とは何か』
総合的な学習の時間とは、「各学校が地域や学校,児童の実態等に応じ,横断的・総合的な学習など創意工夫を生かした教育活動を行う」時間だと定められている。(*1)
この時間が創設された経緯としては、まず中央教育審議会の第一次答申(平成8年7月19日)で以下のように提言された。「生きる力が全人的な力であるということを踏まえると、横断的・総合的な指導を一層推進し得るような新たな手だてを講じて、豊かに学習活動を展開していくことが極めて有効であると考えられる。」(*2)
次いで教育課程審議会答申(*平成10年7月29日)において、総合的な学習の時間の趣旨が示された。「各学校が地域や学校の実態等に応じて創意工夫を生かして特色ある教育活動を展開できるような時間を確保する」(*3)
最後に、学習指導要領(*平成10年12月)において、以下のように示された。「各学校が地域や学校,児童の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。」(*4) こうした経緯を経て平成12年から段階的に始められ、今日に至ってい...