『カウンセリングマインドを持ち合わせた教師像』
カウンセリングマインドとは、「カウンセリングの基本姿勢を表すカウンセラーの内面を象徴したもの」であり、ここでは「教師の児童・生徒に対する、カウンセリングの基本関係・態度を大切にする姿勢」のことである。では、態度、心構えとは具体的に何を意味するのか。『生徒理解と教育相談』には7項目が挙げられている。「①子供の成長への衝動を尊重し可能性を信じる。②子供の言動には、その子なりの真実がある。それを、その子の考え方・感じ方にたって理解に努める。③言葉でのふれ合い以上に、感情的なふれ合いを大切にする。④教え与えることに性急にならずに、自分で考える力が育つ関わりを工夫する。⑤子供の自尊心を大切にしながら、一緒に考え、新しい発見や感動を共にしていく。⑥子どもをどれだけ受容できるか、どれだけ寄り添えるかという教師の柔軟さを、自己成長の課題として取り入れていく。⑦学級集団が持つグループ・ダイナミクスの価値を尊重し、教師も集団の一員であることを自覚し、子どもと同じ土俵に立つ。」(*1)
カウンセリングマインドを持ち合わせた教師は、子どもたち一人ひとりの考え...