教育の原理2

閲覧数819
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    代表キーワード

    教育の原理

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ■学校という場所が、どこの地域でも均一的な教育内容を施すようになったのは近代以降の話である。それ以前は、教える対象により異なる目的を持っていた。例えば、受益者負担のアメリカの私立学校とは子どもたちの家庭の持つ価値観を補完する場所であったが、同国の慈善学校は家庭の粗野な価値観から子どもたちを切り離すことをその目的としていた。前近代において、個人(家庭)と社会は、一本の線で結ばれてはいなかった。
    ■国民国家がその形を整えると、社会の構造が変化した。世俗化が進み、「公」とされる空間が広がったのだった。それに伴い「公教育」が必要とされた。個々の家庭の価値観よりも公共心の育成に重点がおかれるようになった。したがって、学校は「個人・家庭」と「社会」との価値観のギャップを埋める役割を担うようになった。
    また、前近代社会において、家庭は養育や扶養など多くの教育的機能を持っていた。近代になると、そのような機能は、もはや家族に固有なものとはみなし難くなった。「公教育」が普及し、学校が家庭教育の持っていた機能を代行するようになった。
    ■近代社会において教育の場としての学校が果たして来た機能を、大きく二つに分...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。